好酸球副鼻腔炎 手術

 血液検査の内容を聞いて数日後、いよいよ手術日の日が来た。血液検査は特に異常がないみたいだ。11時20分に到着予定が11時に到着をしてすぐに呼ばれる。鼻の穴に液体しみ込ませた布を入れる。結構詰め込んでいく。苦い味がする。

 

 これは麻酔を副鼻腔に浸透をさせるためだ。次に鼻の穴の入り口に麻酔針を刺して、麻酔を注入。「グニュニュ~」鈍い痛みが鼻に来て眉間に力が入る。
 しかし看護師さんが「肩の力を抜いてください。目は開けてください」無理無理。

 

 11時25分で12時まで待つ羽目になる。不安なのと変な汗が出る。2月の中旬に太腿にある腫瘍を取り除いたばかりでその時の手術と同じで汗が止まらない。

 

 12時になり手術を開始するのだが麻酔が効いてるのでベロも動かないし喉も妙な感じだ。ろれつが回らない。先生が「さあ始めるよ」と言い、その通り始まってしまう。

 

 怖いので目を閉じる。頭の鼻を触られて「痛い、どう?」と聞かれ『大丈夫です』と答える、実際はろれつが回らないのではっきり答えられない、聞いた意味は触れられている感覚は残るというのを聞く為らしい。

 

 手術時間は1時間半、やるしかない。まずは鼻中隔から攻める。電気メスで「ジジッ」と焼けた音が聞こえてもう何か始めている。鼻の中心から「ガリガリ、ギコギコ、ガリッ」骨を切る音だ。

 

 これで30分近く使ったと思う。目を開けるように言われて切り取った骨を見せてくれるが実際見たくはない。曲がっている骨を取り除いたのとまっすぐな部分があると見せてくれてこれを戻すよと言われ再開。「グギギギギギ」指で押し込んでいるのだろう。
壊れちゃうんじゃないかこの時は思った。

 

 次に下鼻甲介切除術だ。鼻の中心の目に見えない裏側にあるあたりでここの骨を取る事により周囲の粘膜の腫れの範囲が狭くなり気道が広がる。また「ジジ」と電気メスの
音が聞こえて切ってその中の骨に到達。

 

 「ググ!ガガ!!カーンカーン!バキン!ゴリゴリ」と何かが折れた。骨と分かっているがこの時は人生初の事で頭がパニックだ。折れた瞬間、中の圧迫感が少し和らぐ。続いてもう片方もやる。

 

 先生が「重傷の副鼻腔炎だね」と言う。唾液や血がのどに落ちてきて話せない。咳は
出るし、むせるし。1度休憩をもらう、10~20秒程度。唾液、血は吐けないらしく飲み込むように言われる。

 

 手術中に何度も看護師さんから「深呼吸してください、肩の力を抜いてください、動かないでください、くしゃみする時は言ってください。」と言われるがそれどころではない。

 

 次に頬骨の裏がわの上顎洞と言われる所を「ググ!ガガ!!カーンカーン!バキン!ゴリゴリ」また骨の破壊を始める。そんなに破壊するの??と焦る。右左を破壊するとその度にぬるっとした液体がのどに流れ落ちる。そして圧迫感も取れる。

 

 この後に膿を吸う作業だが副鼻腔のあらゆるところの膿を吸い鼻茸も切っていくのだが鼻茸はいつ切られたか分からなかった。

 

 手術が終わり1メートルあるのではないかと思う布を鼻に突っ込み、丸い綿を5個位、片方ずつ詰めて鼻がパンパンでこんなに鼻に物が入るのかという驚きと鏡の前の自分がとんでもない事になっているので2度びっくりした。

 

 めまいと激しい頭痛、眼球の痛み、こめかみの痛みが続く。カロナールもらっても効かない。1時間後に再度見てもらいロキソニン頂く。かなりの鼻時で更にガーゼを何枚も畳んだのを鼻の穴の前に当てて血がこぼれないように気合で帰る。

 

 この日は痛み止めを数時間毎に飲み安静にしていた。